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2010年08月02日

“菜々子さん”の戯曲 1

“菜々子さん”の戯曲  Nの悲劇と縛られた僕 (角川スニーカー文庫)“菜々子さん”の戯曲 Nの悲劇と縛られた僕 (角川スニーカー文庫)
高木 敦史 笹森 トモエ

角川書店(角川グループパブリッシング) 2010-08-31
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“菜々子さん”が、突然3年前の事故は「事件だった」と語り出した。彼女が語る情報の断片は、なぜか次第に菜々子さんが犯人だと示し始める。しかしそれは、菜々子さんの巧妙なる“シナリオ”だった!



陰険な彼女。

彼女と坪手、そしてN。
彼らが小学生のころ事故は起きた。
その結果彼女は名前を失い、ナナシノナナコと仮の名前を名乗るようになり
坪手は体の自由を全て失い、意識だけの存在でベットに横たわっている。
Nは命を失った。
あれから三年、菜々子さんはあの事故は事件だったと語りだす。
安楽椅子探偵ならぬ植物人間探偵の物語が幕を開ける。

大変面白かったです。
スニーカー文庫はこういう方向性で頑張ってほしい。
すにフェスを見るに萌え〜な方向で新規読者獲得!みたいな本気が見えるのですが
イマイチなんですよね。
面白いものもあるのですが今一歩。
“菜々子さん”の戯曲は萌え成分0%のミステリラノベ。
その上幽霊、超能力、魔法使いその他超常現象などは一切絡まない硬派作風。
ラノベを20のカテゴリに分けると黒乙一「夏と花火と私の死体」あたり同じくくりになると思う。
菜々子さんの言葉を受けるだけの存在坪手が
その言葉から様々な事柄を思い出し菜々子さんの言葉の嘘や真実を選び出し推理するという展開。
菜々子さんを信じたい気持ちと菜々子さんを信じられない気持ちで揺れる
体を動かしたいのに動かない葛藤が真に迫っていて良かったです。

斉藤君は小学生にしてイケメンだなあと思いました。
外見がまずイケメンなんだろうけど
行動がイケメン。
小学生にしてこれか。格差は起こるべき。
瀬戸の人生は錆付いているように見えるけど
それは自業自得だからしかたがない。
なんでもないちょっとしたことが積み重なって苛められた坪手、
利己的に動き過ぎたために逃げ場所がなくなったN、
なんでも自分の思うとおりに動かそうとして行き詰った奈々子さん。
小学生のような大人のような悪意が絡み絡まって事件は起きてしまったと思う。
それから解決編で一応悪意は解かれたわけですが
二人の人生はまだ続いている。
坪手は小学生の頃を反省して出来る範囲だけでもエラーを積み重ねないように頑張ると思います。
後悔していると思う。
しかし菜々子さんは自分の呪いが解かれた瞬間坪手に呪いをかけた。
・・・こいつ全然懲りてない。
そういった意味ではNと同じ人種なのかもしれない。
方向性が違うだけで。
「自分は悪くない」と思い
明らかに非のない坪手に呪いをかけれる菜々子さんはまた同じ失敗をするような気がする。
「今度は大丈夫よ」とかいいながら。
そういうブラックヒロインは久しぶり。
管理人は菜々子さんに結構好感を持っているのですがそれと同時に不快感もあって
それが“菜々子さん”の戯曲良いところだと思います。
さまざままな思惑と小さな人生が胸を駆ける“菜々子さん”の戯曲 Nの悲劇と縛られた僕、
オススメです。
8/3まで全文公開中です!

タイトルがあんまり良くないなあと思いました。
靴は改名前のタイトルのほうが良かったりする。
「なしのすべて」の方がカッコイイ。
そして副題がだっさいのが靴。
シュガーダークもアレだったし。
あとイラストがロリくて太めなものより
左とか染谷とか羽住都もうちょい華奢な女の子を描く人のほうがイメージにあっているような気がします。
管理人は絵口は見てないのですが今のところなんか違う。

全文もう読んでしまったのですが購入するかどうか迷ってます。
イラストのイメージが違うんだよなあ・・・
イラストが好みじゃなければ電子書籍として購入できるようになるまで待ったほうがいいかな・・・

posted by 安藤 at 13:25| Comment(2) | TrackBack(1) | 角川スニーカー文庫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
本文に合ったイラストって大事ですよね。内容は良いのにイラストで台無しとか良く在りますからね。なんでも萌とかロリにしないで欲しいと切に思います。
Posted by スィ at 2010年08月02日 14:08
イラスト悪くはないけど
個人的にもうちょい華奢な雰囲気のほうがいいかなと思いました。
素人判断ですがw
ただで読めちゃうと購入する時に高望みしてしまうものです。
Posted by 安藤(管理人) at 2010年08月02日 21:40
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